LLCグロウイング&コミュニケーションコーチング協会

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生き方(ライフスタイル)を考える(その3)

食事の後に歯みがきするようになったのは、虫歯で痛みを堪える辛さがいやだからである。
今では、それが『一つの生活スタイル』になっており、食事をしたあと歯を磨けない時などは、動きまわって汚れ、汗一杯の身体でシャワー出来ないのと同じで、不快極まりない。歯磨き習慣は既に20年になる。
ジムで体幹を鍛えるストレッチ体操をする生活スタイルも3年経過したので定着したと言える。
筋肉のコルセットを作って脊柱をガードし、坐骨神経痛の再発防止することが目的である。
柔軟体操・自転車・マシン・ストレッチ体操・プール・サウナのルーティンを終えると満足感と爽快感で満たされる。

これらの習慣は以前の『生活スタイル』とは大違いである。
『生活スタイル』とは、一日・一週間・一か月・一年の間定着して、特に意識しなくても自然に行動することである。
今の『生活スタイル』では都合が悪くなって別のものに置き換えなければいけない、という状況は誰しも人生の中で経験する。

しかし、決めたことが長続きせず三日坊主に終わって、小さな挫折感を味わうことも少なからずあるのも事実である。
では挫折せずに出来るコツは何なのだろうか。
それは『目的の認識の強弱水準』と『内省の深浅』ではあろうと思う。
例えば、私にとって坐骨神経痛は二度と経験したくないことであり、その痛みもさることながら、発症すれば仕事どころか日常生活もままならない。それは絶対に避けなければいけない重大な問題である。従って、絶対に再発させないという『目的』を“強く”認識したのが、私の認識水準である。
また、日常を省みると、「何とかなるさ」という自分がどこかにおり、こころの深いところに、「もし再発しても誰かが何とかしてくれる(医学が発達しているので解決出来る)何とかなるさ」と考えている自分がいた。
つまるところ、人の力に頼ろうとしている自分がいるということで、自分で何をすべきかを考えていない。。
『他者への依存心』が”考え方や価値観”に根を張り、“甘えている自分”がいることに気づく。
自分を内省して、そんな結論に達した。
勿論、主治医やジムのインストラクターの力添えを貰わねばいけないが、その後は自分で何とかしなければいけない。
『生活スタイル』を変える答えは『目的意識』と『内省』の掛け合わせということである。

自分の身の回りに不具合が発生した時、歯磨きやストレッチを行うことを自分の『生活スタイル』に取り入れ、不具合の解消という目的に向かってスタイルを変換できたときに満足感を味わったという話を書いてきて、ふと気付くことがある。
それらは帰納的な話であると。
然らば、演繹的に考えて『生活スタイル』を変えることが出来れば、より満足感に充ち溢れる生活がおくれるのではないかと。
更に、生活スタイルだけではなく、演繹的に『仕事スタイル』を変えることが出来れば、更に仕事での良質な成果を生み出せるはずである。

問題発生してから行う生活スタイルは「帰納的」であり、発生する前にスタイルを変えることを「演繹的」と言っており、生活上なんの不具合もない普通の状態の中で、自分が是非とも実現したいことを設定することで敢えて不具合を作りだして『生活スタイル』を変えたり、『仕事スタイル』を変えることで実現の方向に向かう生き方が出来れば、これほど素晴らしいことはない。(例えば、英語を話せるようになりたいという目的を設定して、日々のスタイルの中に勉強する時間を組み入れるとか)

※『生活スタイル』と表現しているのは、アドラー心理学で言うところの「ライフスタイル」という意味と少し違うので注釈しておきます。
アドラー心理学で「ライフスタイル」と言う場合には、行動の背景にある信念のことを意味し、自分や取り巻く世界について、どのように意味づけているかという総体のことをライフスタイルといいます。一方、今回使用している『生活スタイル』は行動習慣のことのみを指しています。本質的には同じことになりますが、難解な解釈ではなく、人の行動のパターンや生活での習慣のことのみを意味して生活スタイルと言っています。仕事スタイルも同じです。